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「宝塚コレクション-宝塚市所蔵作品展」に行ってきました👀✨

2024年7月20日(土)、宝塚市立文化芸術センターで開催された宝塚市制70周年記念展「宝塚コレクション-宝塚市所蔵作品展」のプレス向け内覧会に参加してきました。

本展は、宝塚市が市制施行から70周年を迎えたことを記念し、市が遺族等から寄贈を受けて所蔵する、中畑艸人なかはたそうじん元永定正もとながさだまさといった宝塚市ゆかりのアーティストの美術作品およそ70点を一挙に紹介するもので、宝塚市の持つ文化的財産とその魅力を見つめ直し、愛着と誇りを育み、次世代に繋ぐ展覧会です。

開催の挨拶をする加藤館長

開催にあたり、会場となる宝塚市立文化芸術センターの加藤義夫館長は、

当センターは収蔵品、すなわちコレクションを持たないアーツセンター。
美術館は作品を収集保存し未来に届ける「ノアの方舟」だが、アーツセンターは今をよりよく生き「未来に喜びを届ける方舟」といえる。
当センターはコレクションを持っていないが、開館5年目を迎え、ようやく市にご寄贈いただいた作品の中から代表的なものをご紹介できるようになり嬉しい。

と思いを語っていました。

会場に入ると、まず中畑艸人の躍動感あふれる作品に目を奪われます。
展示解説をしてくれた宝塚市文化政策課の西岡学芸員によると、同氏は、和歌山県出身の洋画家で、1973年から亡くなるまでの間、宝塚市にお住まいだったそうです。
また、競馬で見た馬の美しさに惹かれ、馬の絵をライフワークとし、世界的にも「馬の画伯」として知られています。

中畑作品8点のうち7点は8年ぶりの展示
市内初展示の「神旗争い(相馬野馬追)」と西岡学芸員

次に、目に飛び込んできたのは、床にあふれ出す色鮮やかなインスタレーション作品、元永定正の代表作「いろだま」シリーズです。

市内では10年ぶりの展示となる「いろだま」シリーズ

同氏は、三重県出身の現代美術家で、1960年から亡くなるまで宝塚市にお住まいでした。また、2001年から宝塚市大使を務めています。
具体美術の中心的存在で、絵本制作においても独創的な作品を発表し、世界的に評価をされています。

市内で元永作品60点を一挙展示するのは初
会場内には立体作品も
元永定正の絵本を読むことができるコーナーもあります

元永定正の配偶者で、同氏の作品を市に寄贈した中辻󠄀悦子なかつじえつこさんに、本展を迎えた感想と見どころについてお聞きしました。

ご自身も美術家で絵本作家でもある中辻󠄀さん

「いろだま」シリーズは、空間によって表情や印象を変えるインスタレーション作品です。ここ文化芸術センターの展示室は広く、また天井が高い。その空間を目いっぱい使って展示しています。
宝塚市内ですと10年前にアピアホールで展示しましたが、その時とは異なる表情を感じることができると思います。
また、2011年制作のシルクスクリーン作品は、元永最後の作品なので特に思い入れが強いです。この版画のシリーズは特に色数、版数が多く、30版33色34刷から46版52色53刷まで、時間をかけて入念な制作行程を経た代表作です。
是非とも実際に見ていただきたいです。

2011年制作のシルクスクリーン作品6点

両氏の美術作品に加えて、本展では、宝塚市内の文化財の公開活動、宝塚学検定、パブリックアートといった「市民と文化が繋がる場所」も併せて紹介してします。
会期は9月1日(日)まで。会期中はトークイベントなどが開催されるほか、入館者に夏休みの自由課題に最適な「わくわく!しゅくだいワークシート!」の配布があるそうです。
大人から子どもまで楽しめる内容となっていますので、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

入館者に配布されるワークシート
センターの周辺には庭園もあります

また、宝塚市公式YouTubeチャンネルでは、元永定正の生誕100年を記念し、写真や作品、秘蔵のインタビュー映像などと共に、同氏の生涯を紹介した動画を公開しています。こちらもぜひご覧ください。


【会期】
 9月1日(日)まで
 10:00~18:00[最終入場は17:30まで]
【会場】
 宝塚市立文化芸術センター2Fメインギャラリー
【観覧料】
 一般 1,000円
 ※中学生以下無料
 ※障がい者手帳ご提示の方と付添1名まで無料
 ※2024年度パートナー特典対象
【70周年記念事業・特別割引】
 ①広報たからづか7月号の提示で200円引き(団体料金)
 ②市内在住または在勤である証明書類の提示で200円引き(団体料金)
 ③第15回宝塚学検定認定証の提示で200円引き(団体料金)


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