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阪神・淡路大震災犠牲者に思いをはせ、宝塚・武庫川で「生」の石積みを再生

2023年12月2、3日の2日間、兵庫県宝塚市の中心市街地を流れる武庫川で、「生」の石積みオブジェを再生するプロジェクトが行われました。

武庫川の中州で石積みを行う参加者

同プロジェクトは、阪神・淡路大震災から10年目の2005年1月に、現代美術家の大野良平さんが「震災からの街と人の心の再生」を願い、武庫川の中州に石を積み上げた「生」のオブジェを制作したことをきっかけに始まりました。
その後も台風や豪雨などによる河川の増水で流失するたびに、大野さんが市民らに参加を呼び掛けてオブジェを再生してきました。

今回のオブジェは13代目。
取材に伺った12月2日は、親子連れや大学生ら約60人が集まり、河原に散らばった大小さまざまな形の石を積み上げ、縦20メートル、横10メートルほどになる大きな「生」のオブジェを作り上げていました。

石積みの後、石に願いを描く参加者
小さな子どもも筆遣いが完ぺき✨
思いを込めて書く表情は真剣そのもの
小学校で習ったばかりと話す漢字を上手に書いています

娘の早桜実さおみさん(7歳)と親子で参加した池田摩紀さんは、

約6年前、マンションのベランダから「生」の字が見えて、なんだろうと思った。偶然、飲食店で「生」の石積みのチラシを見つけて、震災犠牲者追悼の意味があることを知り、当時赤ちゃんだった娘を抱っこしながら参加した。
それから、娘にも震災のことを考えてほしくて毎年のように参加し、一緒に石積みしている。今年は、娘から参加しようと言ってくれた。

と、娘さんの成長を嬉しそうに話していました。

願いが描かれた石
石積み後、参加者全員で記念撮影

阪神・淡路大震災から29年、その前夜となる今月16日に震災犠牲者追悼の「宝塚『生』の祈り2024」が開催されます。「生」の石積みのライトアップや、セレモニーが行われますので、ぜひご参加ください。

日時:2024年1月16日(火)17:00〜20:00
場所:宝塚大橋南詰西側、金属製「生」モニュメント前
 (阪急今津線宝塚南口駅から北へ徒歩スグ)

■震災犠牲者追悼セレモニー
・17:00「生」ライトアップ開始
・17:30セレモニー開始
・17:46黙祷(震災発生時刻12時間前)
・17:50絵莉千晶さん独唱
・18:00セレモニー終了
・20:00ライトアップ終了
※「生」の石積みのライトアップは宝塚大橋からご覧ください。

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